家族の命を守るため・女性が過去の火災事例から学ぶ!!

・自衛消防活動とその重要性について

火災による被害をなくすためには、

火災を発生させないにこしたことはありません。

しかし、建物には人が出入りし、勤務し、

居住して、必ずといってもいいほど

燃える物があり、火気を使用しますから、

人の不注意からの火災や放火を

全くなくす事は不可能といえます。

不幸にして火災が発生したときは、

消防隊が火災の現場にかけつけ、

消火、救助、救急にあたりますが

それぞれの管轄区域の消防車の配置状況や

道路事情によって、火災現場に到着するのには

どうしても何分かの時間がかかってしまいます。

ここに自衛消防活動の

重要性・必要性があります。

火災は普通、時間とともに加速度的に拡大し、

ある時点を過ぎると一挙に燃え広がる

性質を持っています。

火の小さいうちに、例えばダンボール箱が

燃えている程度ですと、消火器などを使って

誰でも簡単に消せますが、放置すれば

火は壁から天井へと広がり、

簡単には消火できなくなります。

消防隊の到着は、どうしてもこのころ以降に

なることが多くなります。

こうした火災の性状からも、事業所などでは

素早く消火するための初期消火の

体制をつくっておくことが大切ですし、

建物内にいる人に

素早く火災発生を知らせ、

火災が拡大しようとする時には、

避難完了している状態になっていれば

たとえ初期消火に失敗しても少なくとも

死傷者の発生を防止することができます。

また、同時に消防機関に通報していれば、

消防隊が到着して本格的な消火や救助活動が

開始され

被害が最小限におさまります。

火災の時に、その最も近くにいる

建物内の人員が、建物の設備を有効に

活用して早く適切に初期消火、119番通報、

館内連絡、避難誘導といった活動を実施ことが

火災の被害を最小限にする

最大のポイントといえます。

この一連の建物自体での活動を

「自衛消防活動」といいます。

過去の大きな火災事例では、自衛消防活動が

その重要性を認識して

適切に行なわれていれば、

惨事にならなかっただろうものが

たくさん見られることからも、

自衛消防活動の重要性は、

十分理解頂けると思います。

本日も最後までお読みいただき

ありがとうございます。

◆次回は、女性が家族の命を守るため

・過去の火災事例から学ぶ!

「ホテルニュージャパン火災」について

お話しますね。

よろしくお願いいたします。

・ホテルニュージャパン火災について

昭和57年2月8日午前3時過ぎごろ、

東京都千代田区永田町の、ホテルニュージャパン

9階938号室から出火した火災は、

鉄筋コンクリート造10階建の同建物の

7、9,10階部分など合計4,186㎡を

焼損しました。

このホテル火災では、国際ホテルという性格上

多国籍の宿泊客など32人の死者を出す

惨事となりました。

火災発生が知らされず眠っていた宿泊者は、

火や煙のまわりが早かったこともあり、

逃げ場を失っています。

この火災の問題点を整理しますと

◎ハード面(構造、設備要因)からは

◯構造

・縦、横方向とも防火区画、内装材の不燃化が

不十分で、火災が急激に延焼拡大した

・三叉路上の建物構造は避難上の支障となった

◯消火設備

・消防用設備等(スプリンクラ―設備)が

不備であった

◯防火管理上の不備

・火災発生時、ホテル従業員は8名、

警備員を加えても計13名しかおらず

十分な自衛消防活動ができなかった

・自衛消防隊員への教育が不十分であった

・自衛消防訓練が充実実施されていなかった

・自動火災報知設備のベルが鳴らなかった

・外国人宿泊客に対する防火対策が

できていなかった

◯自衛消防活動の失敗

・非常放送を試みたが、機器が不備で

宿泊客には聞こえていない

・消火器を使っているが消火に失敗し、

その後、扉を閉めずに逃げてため、煙の拡散

延焼を早めることとなった

・屋内消火栓を使用しようとしたが

煙が迫り避難している

・組織だった避難誘導は行われなかった

◆次回は、女性が家族の命を守るため

・過去の火災事例から学ぶ!

「熱川温泉ホテル大東館火災」について

お話しますね。

よろしくお願いいたします。

・熱川温泉ホテル大東館火災について

昭和61年2月11日、午前1時55分頃、

静岡県東伊豆町、熱川温泉「ホテル大東館」

別棟旧館の「山水」1階から出火した火災は

木造3階建の同建物720㎡を全焼したほか

このホテルの従業員寮など5棟に延焼し、

全焼2棟など合計1,433㎡を焼損しました。

この火災では、酔って寝入っていた宿泊客ら

23人と従業員1人の計24人が

死亡するという、前述のホテルニュージャパン

火災以降、最も多くの死者を出した

ホテル火災となりました。

指摘された問題を整理してみますと

◎ハード面(構造、設備要因)からは

・老朽化した木造建物であった

◯避難施設

・階段が1ヵ所しかなく、

1階から燃え上がったために避難できなかった

(2方向避難が確保されていなかった)

◯警報設備

・自動火災報知設備の受信機が常時従業員の

待機している場所に設置されていなかった

◎ソフト面(人的要因)からは

◯防火管理上の不備

・多数の死者がでた旧館と、旧館につながる

新館部分をあわせて2人の従業員しか

宿直していなかった

・2人の宿直従業員は、発災時、

新館フロント横の控室にいた

・自動火災報知設備の

地区ベルが停止されていた

◯自衛消防活動の失敗

・上記防火管理体制の不備から火災発見が

決定的に遅れた

・従業員の119番通報は失敗している

『通報を試みているが、0発信による

外線確保を確認せずに続けて119番

したため話中になったものとされている。

第1報はホテル以外からされており、

最初の消防車が着いた時には、

すでに全館火に包まれていたといわれている』

・消火器の放出は、火災が拡大していて

効果はなかった

・屋内消火栓はホース延長のみで終わった

・避難誘導は旧館では行われなかった

◆次回は、女性が家族の命を守るため

・過去の火災事例から学ぶ!

「長崎屋尼崎店火災」について

お話しますね。

よろしくお願いいたします。

・長崎屋尼崎店火災について

平成2年3月18日、午後0時30分頃、

兵庫県尼崎市神田中通のスーパマーケット、

長崎屋尼崎店の4階寝具売場付近から、

放火により出火した火災は、

鉄筋コンクリート造5階建の同建物の

4階部分814㎡を焼損しました。

この大型店舗火災では、

昼間営業中にもかかわらず、

5階にいた客やパートの従業員など

15人が死亡し、

6人の負傷者を出す惨事となりました。

◎ハード面(構造、設備要因)からは

◯構造

・天井材が燃えやすい合板で、

内装の不燃が不徹底だった

・5階ゲームセンターに防火扉がなかった

◎ソフト面(人的要因)からは

◯防火管理上の不備

・煙感知器連動閉鎖式の防火戸の前に、

商品が置かれていたために戸が閉まらず、

火災上階(5階)に急速に煙が拡大し

避難を不可能にした

・売場内に商品が積み上げられ、死角が多かった

・自衛消防隊員への教育が不十分であった

・自衛消防訓練が充分実施されていなかった

◯自衛消防活動の失敗

・自動火災報知設備のベルが鳴ったが、

誤報と勝手に判断した者が多く

火災対応の初動が遅れた

・最初に誤報と判断したこと、

火災の確認に手間取ったことなどから

119番通報、館内連絡、避難放送とも遅れた

・消火器を使おうとしたが火勢が

強く残念している

・屋内消火栓を使用しようとしたが

使い方が分からず、

煙と炎が迫ったため放水せずに避難している

・5階部分への連絡、

避難誘導はほとんど行なわれながった

◆次回は、女性が家族の命を守るため

・過去の火災事例から学ぶ!

「惨事から何を学ぶかー」について

お話しますね。

よろしくお願いいたします。

・惨事から何を学ぶかーについて

以上見てきました3つの火災事例から、

何を学べばいいのでしょうか?

こうした惨事になるまでに

火災が拡大した要因を、ハード、ソフト

両面からあらためて整理統合して

考察してみますと

ハード面

◯建物構造上の問題

・建物の老朽化、不燃化の不徹底など

・2方向避難できないなど

◯建物設備、消防用設備等の問題点

・設備の不備、不良個所の放置など

ソフト面

◯防火管理上の不備

・自衛消防隊員の不足

・自衛消防隊員への教育の未実施、不足

・自衛消防訓練の未実施、不十分

・消防用設備等の未運転、維持管理の不備

・整理整頓の不備

◯自衛消防活動の失敗

・119番通報の未実施、遅れ、失敗

・館内連絡、避難放送の未実施、遅れ、失敗

・初期消火の未実施、失敗

・避難誘導の未実施、失敗

安全な建物とは、建築基準法令、

消防法令に適合した建物であること

(ハード面の防火体制完備)だけでは、

けっして達成できるものではないことが

よくわかって頂けると思います。

すなわち、自衛消防のための知識、技術を

身につけていただくためには、

次のこと(ソフト面での防火体制完備)を

しっかりとおさえておくことが

重要不可欠であることが見えてきます。

・防火管理の体制がしっかりできていること。

・防火管理上の教育・訓練が

十分行われていること。

・日常の防火管理業務が

しっかり行なわれていること。

・自衛消防隊の隊員全てが自分の役割を自覚し、

万一の火災の際には、すばやく活動できる

体制ができていること。

このような観点からいろいろな

火災事例を見てみると、

あなたの勤務・住居する建物を安全にするには

どんなことに注目すればいいのか

わかってくるとおもいます。

「対岸の火事」と思わず、

同じような事故を起こさないよう

事例を生かすことが大事です。

よろしくお願いいたします。

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