◆ 震災にも障害にも「諦めるな」
●「3・11」から7年星野闘将の足跡
楽天は東日本大震災から7年目の3月11日を、当時の監督だった星野仙一さんの故郷、岡山・倉敷で迎えた。
震災から2年後の13年、楽天を球界初の日本一へ導き、東北に夢と希望を運んでくれた星野さんは、今年の1月4日に70歳で亡くなった。
星野さんが東北の地に、「まいた思いの種」は郷里の子供たちにも、さらには楽天の教え子たちにも届いていた。
あの日から、7年の月日が流れた。東日本大震災。多くの人が心を痛め、涙を流した。その大惨事から2年後、楽天が日本一に。星野さんが宙を舞った。
東北の人たちの笑顔が、うれしかった。誰かのためにー。
星野さんの根っこに、そんな気持ちがあった。
現役引退した82年から「社会貢献活動をしたい、何かできないか」と周囲に漏らしていた。知人を通して地元・岡山の社会福祉法人「旭川荘」の存在を知った。
岡山駅から車で20分ほどの距離にある同施設。84年からこの場で、
障害のある子どもたちとの交流が始まった。
「障害があっても、何か野球に近いものは出来ないか」。米国ではメジャーだったティーボールを子どもたちに勧めた。ピッチャーが投げる代わりに、棒の上の台に置いた玉を打つ競技だ。
その道具を寄付、ユニホームもそろえた。旭川荘の屋上に「夢ひろば」を設置し、練習場所も確保した。
星野さんは「勝つことに、とことんこだわれ」」。「絶対に諦めるな」。
周囲をそう鼓舞し、自らを律する、そんな姿勢はずっと変わらなかった。
星野さんが、ティーボールを通して伝えたかったこと。それは、これからも、受け継がれていくはずだ。
◆ 貴乃花親方の告発について
大相撲の貴乃花親方(45ー元横綱)が、内閣府に告発状を提出したことを受けて、日本相撲協会トップの八角理事長(54ー元横綱北勝海)が10日、受けて立つ姿勢を示した。
今日11日春場所初日を前に、会場のエディオンアリーナ大阪で行われた土俵祭り後、報道陣に対応した。
告発は元横綱日馬富士関による暴力事件の調査や理事解任について、
内閣府の公益認定等委員会に協会への立ち入り検査や適切な是正措置を求める内容。
これに対し「公明正大にやってます」と正当性を主張して反論した。
・貴乃花親方 告発要旨
相撲協会の適正な運営について「重大な疑義が生じています」とし、
内閣府の公益認定等委員会に立ち入り検査や適切な是正措置を求めている。
元日馬富士関による暴行事件の調査と、その過程で理事を解任された2点について批判した。
①調査について
暴行事件を調査し、関係者への処分の判断材料とする報告をまとめた危機管理委が、第三者組織ではないことを問題視。「被害者の主張が全く反映されておりません」
「公正中立な内容とは到底評価できないものであり、身内による全く不十分な調査と報告をもって済ませようとしています」と主張。
②理事解任について
当時巡業部長でありながら、巡業中に起きた暴行事件の報告を怠り、
貴ノ岩への危機管理委による聴取を拒否し続けた忠実義務違反などから
1月4日の評議員会で理事解任が決まった。
「いずれも、法的には、解任理由に相当するような理事の職務義務違反になると認めることは困難」と反論し、
評議員会から弁明の機会を与えられないまま、解任されたことを強く非難した。
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