◆地震の心得10か条
1 まずわが身の安全を図る
丈夫なテーブル、机などの下に身をかくして
しばらく様子を見る。
2 すばやく火の始末
過去の例から大地震で怖いのは火災。
地震を感じたらすばやく火の始末をする。
3 火が出たらまず消火
万一出火した場合には、
初期のうちに火を消すことが大切。
大声で隣近所に声をかけあい、
皆で協力して消火につとめる。
4 あわてて戸外に飛び出さないこと
どんなに大きな地震でも、
大揺れは1分程度と言われています。
あわてて外に飛び出すと落下物などにより
負傷するなどの危険が多いので
周囲の状況をよく確かめて
落ちついて行動する。
5 狭い路地、へいぎわ、がけや川べりに
近寄らないこと
6 山崩れ、崖崩れ、津波、浸水に注意
山ぎわや急傾斜地は、
山崩れやがけ崩れがおこりやすい。
海岸地帯では津波、
低地では浸水のおそれがあるので
すばやく安全に避難する。
7 避難は徒歩で荷物は最小限に
津波や大火災で避難を行うときは、
消火、救急援助活動などの障害となるので
自動車は絶対に使わず、
必ず徒歩で避難する。
8 協力しあって応急救護
たくさんの負傷者が出ると
救急の手が回らないこともある。
協力しあって、応急救護をしよう。
急場には、おたがい助け合おう。
9 正しい情報をつかみ、余震を恐れないこと
10 秩序を守り、衛星に注意
身勝手な行動をとらず、秩序を守ろう。
伝染病等の発生のおそれがあるので
衛生には十分注意する。
よろしくお願いいたします。
・ふだんからの心がまえ
震度6、震度5の地震におそわれたとき、
どうしたらいいか、分っていてもできなかった
という経験談も多いです。
また、実際に地震におそわれてからは、
そう多くのことはできません。
したがって、ふだんから家庭内を安全にし、
災害の原因を少しでも減らしておくことが、
どうしても必要ですね。
ふだんの心構えとしては、過去の経験をもとに、
いろいろ考えられていますが
一般的と思われるものは、
おおむね次のとおりです。
1 家や塀の安全化をはかる。
我が家の耐震性をつかみ危険と見られる箇所の
点検や改修をすることです。
不適格なブロック塀や石塀は
自分にも他人にも危険である。
耐震性を確かめ必要がある場合は
できるだけ早く改築、補強することです。
2 ふだんから家の中でつぶされないよう、
家具の置き方にも注意します。
タンスの上や棚に、
重いものやガラス類を
置かないよう心がけます。
重い家具、倒れやすい家具は、壁に固定する。
家具の引き出しが飛び出したり、
開き式扉が開いて
中の物が落下したりしては危険であるので、
特に老人、幼児、病人などの寝る場所は
これらの危険を十分考慮し、
安全な場所を選定します。
3 火を使う器具設備の点検と整備をする。
使用法に注意し、火の回りは整理整頓する。
火を使う器具、設備は、故障や欠陥はないか、
安全装置はついているか
いざという時作動するか、
点検整備をしておきます。
ふだんから火気使用器具の正しい使い方を
習慣づける。
火の回りは整理整頓して、
地震の時に火のうえに燃えやすい物が
落ちたり倒れたりして、
燃えうつらないようにします。
4 ふだんから可燃性危険物の置き方や、
火気管理に十分注意すること。
灯油、ベンジン、アルコール、スプレー
食用油、塗料など、燃えやすいものは、
簡単に倒れないようにし、火元から十分離す。
特にプロパンガスボンベは
倒れないように鎖などで止め、
使い終わったら元栓を閉めます。
5 消火器や消火用具を準備しておきましょう。
消火の方法を身につけておきます。
万一の出火そなえ、
普段から消火器やバケツなどを用意しておく。
また、風呂の水は、
いつもためておくよう心掛ける。
また火災の時、うまく消火できるよう、
防災訓練などに積極的に参加し
消火器の使い方を練習しておきます。
6 救急医薬品の準備をしておきます。
応急手当の方法を身につけておくこと。
きず薬、目薬、脱脂綿、包帯、ばんそうこう、
三角巾などを用意しておく。
また、日本赤十字社や消防署で行う
講習会に積極的に参加して、
応急手当の方法を身につけましょう。
7 ふだんから非常用品を準備しておくこと。
家が無事でも電気、ガス、水道の被害で、
停電、断水などがおこります。
また避難先でも、
水や食料が不足することがあります。
組織的な救護活動が行われるまでの間は
自力で支えなければなりませんね。
少なくとも3日分位の飲料水、食料、燃料を
いつも貯えておきます。
非常持ち出品は、リュックサック等に入れ、
いつでも持ち出せるようにしておきます。
8 避難場所や避難路を確認しておきます。
津波や大災害で避難しなければ
ならないこともあるので、
ふだんから、安全な避難場所や避難路はどこか
消防署、市区役場、町村役場などで
聞いたり避難訓練で実際に歩いてみたりして
いざという時、あわてない様にしておきます。
9 家族で防災について話し合う。
地震が起こった時の各人の分担、たとえば、
火の始末はだれが、消火はだれがするか、
幼児や老人の避難はだれが
責任をもつかなど、
話し合ってきめておくことです。
また、家族がバラバラでいる時に備えて、
避難場所や連絡方法についても
話し合っておく必要がありますね。
こういった地震のときには
子供やおじいちゃんが持っていると
便利かもしれませんね。
10 ふだんから協力体制をつくっておくこと。
いざという時、声をかけて助け合えるよう、
普段から隣近所と話し合っておきます。
また、お互いに協力して
情報伝達、消火活動、避難誘導、救助救護活動
などが出来るよう
自主防災組織を作りましょう!
よろしくお願いいたします。
・家具類の安全について
+地震のとき、家具類はどうなるか
ある団地では上層階の本棚、食器類などは、
8~9割が倒れるなどの被害を受けています。
どんな家具でも、震度5以上では倒れやすく
実例によりますと
次のような場合は特に倒れやすいと言えます。
:地盤の悪いところにある家屋内や、
剛構造のビルの中、上層階にあるもの
:奥行に比較して高さが高いもの
:重心が高いもの
:2段、3段などの重ねもの
また、家具そのものが倒れない場合でも
家具の上や棚の上のテレビ、人形ケース等が
落ちる。
タンスや、開き戸のついた戸棚から、
引出しや内容物が飛び出す。
ガラス戸の食器や洋酒びんなどが
ガラスを割って飛び出す。
このようなことが十分考えられます。
+安全な家具の置き方
住宅事情からむつかしい面もありますが、
次のような置き方が比較的安全です。
:できるだけ壁体につけて置くように。
:できるだけ板の間におく。
畳に置く場合は、直接置くよりも
ベニヤ板などを敷いておくとよいです。
幼児、老人、病人のいる部屋には
なるべく置かないこと。
滑り止めを付けるか、ジュウタンの上におくこと。
+家具を固定する前に調べておきましょう。
:屋内にある重要な家具、ガラス製品、
吊り家具などに着眼して、
不安定かどうかを判断する。
:不安定なものは位置を変えたり、
壁・柱・床などのそばに移動します。
:固定の仕方は、その形態や材質、
とか周囲の状況によって異なりますが
見栄えやあまり家具をキズつけない
方法をとるのがコツです。
よろしくお願いいたします。
・火災の防止について
①火を使う器具、設備の安全
火を使う器具、設備に故障などの欠陥があっては
出火を防止できないので、
次の点に気を付けます。
:石油ストーブは、
感震自動消火装置の付いたものを使う。
また、プロパンガス、都市ガスについても、
なるべく感震自動遮断装置を取り付ける。
取り付け済みの場合は大丈夫です。
:火を使う器具、設備は、振動したり
倒れたりしたときでも燃料が
漏れたりしない構造のものを使うこと。
:火を使う設備器具は
その使いはじめ及び使用中の
異常の有無について常に点検整備する。
とくに、季節的に使用する暖房器具等は、
しまうとき、取り出すときに点検整備すること。
また、ガス会社等の点検サービスは
積極的に受けるようにし、
その際注意事項があれば、
必ず守ることが大切です。
②火を使う器具周辺の整理整頓
地震のときは、コンロ、ストーブ等が倒れたり
付近の燃えやすい物が火を使く器具の上に
落ちたりして火災となることが多いので
火を使う器具のまわりには、
整理整頓をしておく必要があります。
:石油ストーブ、ガスコンロ、ガスレンジ
ガスストーブなどの周辺には、
石油類、衣類、紙くずなどの
燃えやすいものを置かないことです。
とくに、灯油やベンジンなどは火がつきやすく
火が付いたときは火勢が一気に拡大するので、
火を使う器具の近くに置かないこと。
:石油ストーブやガススト―ブなどの近くに、
たんす、戸棚、本棚などがあると
これらの家具類が倒れて
火災になる危険があるので、
石油ストーブなどの近くには
倒れやすい家具類を置かないことです。
やむをえず、置く場合は、
地震で倒れない方法で固定します。
③同時に多数の火気を使用しないこと
ふだんでも同時に多数の火気を
管理しきることは難しい。
まして、地震の時などにアイロンをかけながら
ガスコンロで煮ものをし、
風呂を沸かすというように多数の火気を
使用しているとそのすべての火源を断つことは
なかなか期待できないです。
このため、普段から多数の火気を断つことは
なかなか期待できません。
このため、普段から多数の火気を
同時に使用することがないように
習慣づけておくことです。
④可燃性危険物品などの保管場所の点検整備
最近、家庭内でも、灯油、ベンジン、
ヘアースプレー、食用油、殺虫剤、塗料類などの
可燃性危険物品が多く使われています。
これらの可燃性危険物品に引火して
火災になった例はたくさんありますが、
その多くは、
保管方法や使用方法が悪かったためです。
地震が起こると、容器が倒れたり、
棚から落ちたりして破損し、
流れ出た可燃性危険物品に引火して
火災が広がるおそれがあるので、
日ごろから次のことに注意して
火災の防止に心がけるようにしてください。
:危険物品は、しつかりふたや詮をして
倒れないよう箱に入れるなどして、
なるべく床面に置くこと。
とくに振動しやすい棚の上に置くことは避けます。
やむをえない時は、棚止めなどをして
振動で容器が落ちないようにしておきます。
:可燃性危険物品の保管場所を常に点検し、
異常の有無を確かめておくことです。
➄プロパンガスボンベの安全
地震のときプロパンガスボンベが倒れ、
ガスが噴き出した例は多いです。
一歩誤ると引火爆発のおそれがあるので、
プロパンガスボンベの安全には、
とくに注意しておく必要があります。
:ボンベの転倒防止にクサリを使用する場合
クサリは強いものを使用し、
止め具もしっかりしたものをつける。
クサリの位置はボンベの下から3分の2の
ところにつける。
取り付け場所は、柱又は門柱はいいですが
板壁ベニヤ板では十分な強度が得られません。
ボンベの置き場所は屋外で風とおしのよい、
平らな場所を選び
近くに落下するものがない場所にする。
よろしくお願いいたします。
・家庭の防災会議について
いざというとき、あわてないために月に1度は
家族全員で地震のとき、どうするかを
話し合っておくといいです。
1 話し合う内容
:火を使う器具の安全点検、消火器のチェック、
けがに備えての救急薬品や
非常持ち出し品の係はだれにするか。
:家の中でいちばん安全なのはどこか。
:ガスの元栓は、だれがどうしてしめるか。
:幼児や老人の避難や安全は
だれが責任をもつか。
:家族がはなればなれになつたときの
連絡方法と最終的におち合う場所はどこか。
:避難場所はどこか、どの道を通っていくか。
:非常持ち出し袋はどこにおくか。
だれが持って出るか。
:大地震が昼の場合と夜に場合を想定して
家族みんなで行動をきめておきます。
2 役割分担表を作る
地震のとき、1人でできる事は少ないです。
ですのであらかじめ、役割分担表などを作って
家族一人ひとりの役割を決めておきます。
3 家族がバラバラになったときのことも
考えておく必要があります。
地震のとき、
家族がバラバラでいることもありますので、
集合場所などを
決めておくとことも大切です。
そして、ふだんからこういったものを
備え付けていたら地震のとき
あわててしまうので便利かもしれませんね。
・最後までお読み頂きまして
ありがとうございます。
よろしくお願いいたします。